『ブラフマンの埋葬』小川洋子

一気に読める短編小説です。わくわくどきどきさせるようなタイプの物語ではありませんが、個人的にはかなり好きなタイプの文章でした。ブラフマンと名付けられた生き物の描写とか、泉やオリーブ林や創作者の家のちょっと神秘的な雰囲気が活字の中から溢れています。

ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

実は、ミクシのコミュの中で「村上春樹氏と似ている作家(文体でも世界観でも)」というトピで小川洋子さんをあげている人が何人かいて、ちょっと気になっていたのでした。自分にとっては似ているとか似ていないとかはあまり大きな問題ではないのですけど、静かに流れる文章がとても心地よかったです。

また小川洋子さんの作品、読んでみようと思います。