トボトボでもいいと思うんです

勉強だって運動だって…そして仕事だって。並外れたものを持っているわけでもなく…。


今の職に就くための専門学校だって、確固とした意思があって入ったわけではないのです。

進学校だった高校で、落ちこぼれてしまった私の選択肢はそう多くありませんでした。進路の面談の時『とりあえずお前は手に職つけろ。受かる大学はろくなところないぞ。お前は大学行ったって、ぬるま湯の中でダメになりそうだ。』そう言われ、特に大学進学にこだわりもなかったので、担任の勧める学校を受験しました。

その専門学校は国立大学の附属だったので、年間の授業料が4万円程(今は大学になってしまい、こんな金額じゃないです)。母にも迷惑かけられなかったし、その専門学校に落ちたら働こうと思っていました。

幸い合格したものの、その専門学校が高校よりも厳しい規則があったり、総武線のラッシュが毎朝鬱を誘うし、本当に辛かった。結局そこでもダメ生徒で、一留してやっと卒業。学校が厳しかったおかげで国家試験は一発合格でしたけどね。


あ、その専門学校にも恩師と呼べる人がいたのを思い出しました。当時病理学の教授だった先生が、私が病理の試験で書いた絵と論文が面白いと言って、自分の研究室の手伝いをしないか?と誘ってくれたんです。そこで、ダメ人間だけど認めてくれる人がいることで、急に目の前が明るくなった気がしました。

『あぁ、自分にも救いがあったのか。』そんな気付きで、失っていた自信の芽がちょっと伸びました。

結局、少しの間研究室の手伝いをしていたのですけど、それじゃあまりにも稼げない。で、その教授の紹介で一般の開業医に就職したのです。そこで結婚までの5年間勤めました。その後、結局この仕事を15年以上やっているわけです。自信の芽があったから…なのかもしれません。



今も、ともすれば自分がすごくダメ人間だ…と後ろ向きになりそうです。でも、そういう時に、どこかに『気付き』が落っこちていたり、降ってきたり、誰かが運んでくれたりするんですよね。だけど、それは後ろ向きのまま待っててもなかなか来ない。トボトボでもいいから歩き続けていることが大事なんでしょうね。


というわけで。

仕事、すっぱり辞める選択肢は捨てました。『仕事と子育て』いろいろ考え続けたテーマですが、来年からもボチボチ仕事をしながら、子供との時間を増やしていく予定です。仕事、見えない程の歩み幅になることが予想されますが、立ち止まらないことが私にプラスであると信じて。


明日もトボトボ歩きます。