テキスト庵登録記念『ある日常』というサイトのこと

テキスト庵、懐かしく思い登録させてもらいました。

ただ、今私がここで書いている文章は、段落文体のこともあれば、そうでないこともあります。寧ろそうでないことの方が多いかもしれません。だから、本当の意味では登録できるサイトに該当しないのかもしれませんが。しばりはそれ程きつくないということですので、お言葉に甘えて。


さて、テキスト庵で週間アクセス1位となっている『ある日常』というサイトがあります。少し前に静かな文体に興味を持って読み始めました。今日仕事が休みだったので、全ての日記をゆっくり読ませていただきました。川窪さんの置かれている状況、暮らし、周囲の人々…読み進めるうちに少しずつ繋がっていきます。敢えて全てを最初から説明せず断片的に書かれた生活。…ご自身の日々を綴られているだけだから、いちいち説明する必要がなかっただけとおっしゃるでしょうが、私が読んだ中での感想は、明かさぬことが日記を面白くしていますよ。計算されたものではないのかな?淡々とした文体ですが、さらりと信じがたい事実が織り交ざり、独特の雰囲気を醸し出しています。

川窪さんにとっては、ただの日常なのでしょう。

じゃぁ『ただの日常』ってなんでしょう?
川窪さんの文章を読む前に心しておかねばならぬこと。それは、その他大勢の人のおくる『日常』とリンクさせようとしてはいけません。自分の暮らしと結び付けようとしてはいけません。勝手に結びつけて、例えば…子供と一緒に暮らさない川窪さんに対して腹を立てるのは全くのナンセンス。川窪さんの暮らしをガラス越しに読むのです。手を伸ばしても、触れられないからまた読みたいのでは?



久しぶりのテキスト庵で、ウェブ日記の楽しみ方を考えさせてくれた『ある日常』というサイトについての拙い感想でした。