娘の心に何を伝えていこうか。

我が娘、小学3年生になりました。

職場で、同僚たちが言います。『Mちゃん(娘)は、いつまでも保育園児のイメージが抜けないよー。』私もそう思います。なんせ、1歳から5歳まで長期間保育園児だったのですからね。それに、保育園の娘を抱えて仕事をしていたので、職場の同僚にもいろいろと迷惑をかけたわけで…。だから、同僚たちも私の子供はいつまでも保育園児という印象があるのでしょう。

子供は、何もしてあげなくても大きくなります。それって凄いことだけど、とても恐ろしいことでもありますね。例えば、栄養さえ与えて学校に行かせていれば、とりあえず身体的には問題なく成長することでしょう。家で親と過ごす時間、心の栄養がなくても体は大きくなってしまうんです。

私は、この先どんどん大きくなっていく娘の心に何を伝えていくことができるのでしょうか。


ふと自分の子供の頃のことを思い出すことがあります。母が『強くなりなさい。』と、口癖のように言っていたのを。もちろん腕力の話ではありません。母は、『勉強しなさい。』とガミガミ毎日言うタイプではありませんでしたが、何かの折に『たくさん考えて、脳みそを使っていれば自然と頭が良くなって勉強ができるようになるんだよ。考えない子は負けちゃう弱い子。考えられる子は強い子。』という話を聞かされました。低学年の頃に、腕力の強い男子につねらたりぶたれたりして、危うくいじめられっ子になりそうなところでも、母はひたすら『ゆっくりでいいから、考えて、賢くなれ!』というような話をしていたように思います。


そんな母の教育方針のせいなのか、基本的に勉強が好きな子供でしたから、なんとなく成績も良くなり、自然といろいろなことに自信が持てるようになりました。


子供の頃から、そして今に至っても、コンプレックスの塊なのに、浮き沈みする気持ちの波を凪へと導いてくれているのは、母の教育だったのかなぁ…。


3年生の娘に、私が教えてあげられることは…。やっぱり『強くなること』なのかもしれないなぁ…と、思うのです。