あなたは社交的ですか?

先日、パラパラとめくった雑誌の中で、乙武洋匡さんが書いていた文章が面白いなあと思いました。

 僕は家に帰るとほとんど喋らないし、頭に浮かぶのはマイナスのことばかり。「こうなったらどうしよう。そうならないために、どうしたらいいんだろう」と、つい考えてしまう。それを聞いている妻は「何でそんなことばかり考えてるの。何とかなるわよ」と呆れ顔で言う。
 妻は徹底的に根明な発想をする。ところがこの根明な妻は、僕とは逆に非社交的な人間です。
 つまり、僕は社交的な根暗人間。妻は非社交的な根明人間ということになるのです。

人間って、外の顔を作ることができますよね。なりたい自分をイメージして饒舌になったり、逆に自分のマイナス部分を見透かされないようにするために繕ったり…器用にできる人もいると思います。誰しも多かれ少なかれ外の顔ってあるはずですが、それが優れた社交性であればあるほど、内の顔とのギャップができてしまうのでしょうかね。

完璧な社交性を発揮している人を見ると、いつも羨ましいと思ってきました。だけど、ただただ社交的な人を羨む自分がなんと単純だったか…。

乙武さんは、『暗い自分』を認めることが大事だとも書いていました。自分の悲観的な部分を卑下して、自分はダメだと思わずに、暗くたっていいと肯定する。そうすれば、きっと随分と楽になるんだろうと思います。

私自身は、お世辞にも社交的とは言えないですが、考え方そのものは楽観的なところがあります。乙武さん風に言えば、『非社交的な根明人間』でしょうか。これが自分にとっての一番自然な生き方かなぁと、まあまあ肯定できています。

そして
オットは…『非社交的な根暗人間』なんですがー…。多分、根暗な部分を上手く消化してマイペースを崩さずに過ごしているようなので、私は時々暗いオットの考え方に相槌を打つ程度。頑張れと励ますことも滅多にしません。これがいいのかどうかはわかりませんが…。

乙武さんご夫婦はきっと、絶妙なバランスで支えあっているのだろうと思います。

夫婦は、お互いの裏の顔を知るわけですから、そこを付かず離れずフォローしていければ最高なのですがー。