宇宙人との恋愛。ブルーグリーンのマフラー。

寒くなりました。ブルーグリーンのマフラーをしていきましょう。今朝、白いジャケット着た時に急に思い出したんですよね。そうだ、白着た時にはブルーグリーンのマフラーが映えるよね。

以前の私は自分で選んで買うマフラーは、白とかピンクとかグレーとか。無難な色ばかり。多分人波の中で埋もれてしまうような、ごくごく普通の色。

以前…。随分前の話です。付き合っていた人が私のしていた無難なマフラーを見て『君の精悍さが埋もれちゃうよ。』と、言って買ってくれたのがブルーグリーンのマフラーでした。自分と『精悍』という言葉は対極にあるような気がしたし、こんな色絶対似合わないなぁ…と、内心『なんて的外れなことを言う人なんだろう?』と、思っていました。彼と会う時には、時々していったけど、普段はクローゼットに眠ったままのマフラー。

その彼は香水も自分の選んだもの…を与えてくれました。エスティローダーのビューティフルでした。『かわいさの中に品がある香りだよ。』と、言って。

当時の私の髪型は肩下までのストレート。色はオレンジ系のブラウン。彼は『君は肌の色が白いから、髪は黒いほうがいい。黒くてまっすぐにして。』と、言います。結局、言われるがままにする私。

彼と付き合っている間、なんだか自分がずいぶんと背伸びしているような気がしていました。

ある日、彼は友人に向かって真顔でこう話していました。『彼女は真っ白なキャンバスで、僕がそのキャンバスに自由に色をのせられる。自分色にしていくんだ。』


正直、ものすごく引きました。真っ白いキャンバスって…。(笑)普段からちょっと浮世離れしているというか、不思議な雰囲気の彼でしたけど、言うことが飛んでます。私と付き合う前はイギリス人女性と付き合っていたそうだし、その前はアメリカ人。日本人の女性はどうもだめ…だったらしいです。外資の会社に勤めていたから、外国の人と知り合う機会が多かったのでしょうね。だけど、なぜか私と付き合うことになって、こんな風。多分、ボーッとした冴えない私を変えて自分に似合う女に仕立て上げようと思ったのでしょうね。それ以来、彼は宇宙人だ!ってよく友人と話していたっけ。

その宇宙人とは結局1年半くらししか付き合わなかったですけど、もらった物の量が半端じゃなかったです。(笑)ほいほいもらった私も私ですけど…ね。

その後、月日が流れて、昨年ブルーグリーンのマフラーを自分で購入しました。あの時の彼をちょっとだけ思い出して、クスッと笑ってしまいましたよ。

そろそろ、この色も似合うようになったかな?