友人の幸せ。その2

『もしかしたら私達、体だけで結びついているのかもしれないなぁ…。月に何度か会って、体で確かめ合う。それだけ。けど絶対に彼は私のことを必要としているんだと思うんだ。私がいなくなったら彼はきっとダメになっちゃうんじゃないかなあ……。下手したら死んじゃうかもしれないって思う。だから、どっちとも付き合うってのはダメかな?どう思う?』

昨日の日記に書いた友人からメールがありました。メールの文面の中の彼とは、新しい彼ではなく、長く付き合っている既婚男性のことです。

友人は、新しい恋へと一歩踏み出したけれど、心の中にある既婚男性への想いをどう処理していいのか分からない様子でした。既婚男性とのセックスに溺れる自分の浅はかさみたいなものを冷静に捉えていて、ただ自分は新しい恋へと飛び込めばいいものを、既婚男性のほうがダメになっちゃう…とか死んじゃうかも…なんて心配する彼女の気持ちが私にはちょっと不思議に思えました。

私が、既婚男性と付き合っていたのはまだ随分と若い頃で、相手を好きになればなるほど独占できない悲しみが大きくなって、会っている時だけのやさしさでは満足できなくなり、自分の想いで相手を苦しめることしかできませんでした。だけど彼女は違うんですよね。もっと深いところで繋がっているんじゃないかな。

とすると、さらりと別れるのは至難の業なんじゃないだろうか。


彼女もそれに気付いているのです。だから、新しい彼と幸せになりたいと言う一方で、このまま時々既婚男性に会い続けるっていうのはやっぱりダメ?などと、言ったりするのですよ。やれやれ…ですね。


年齢を重ねている分、いろいろな打算的な考えも浮かんでしまうのでしょうかね。
1コの幸せを両手でちゃんと掴みに行ったほうがいいと思うのだけどねぇ…。