歯医者のスリッパはお持ち帰り不可でございます。

トータス松本さんのブログは、ほぼ毎日読ませていただいています。先日、歯医者に行ってきたという内容の記事を書かれていて、そこには歯科医院のユニット(治療椅子)真上にあるライトの写真がありました。あの写真、ユニットを倒された状態で撮ったということですよね…。治療中?いやそれは無理でしょうから、先生が来るまでの待ち時間?それとも治療途中で『ちょっといいですか?写真撮りたいんで〜!』って?

いずれにしても、歯医者で働く者としましては、非常に気になる写真でございました。最近、治療中に携帯を手に握ったままっていう人が結構多かったりするんで、私たちが気付かぬうちに激写!されている可能性もありますな。

いろんな患者さんがいます…。

そういえば先日面白い患者様がいらっしゃいました。60代の女性患者さんですが、治療が終わった後まっすぐに私を見て『ねーえぇー、このスリッパいただけけない?』言葉の意味を理解するのに数秒かかってしまいました(笑)どうやら、診療室で患者さんが履くスリッパ…群青色の合皮製でどう見てもなんら特徴のない、トイレスリッパ的なものですけども、それを欲しいとおっしゃっているようで。

話を聞けば、家のスリッパよりもここのスリッパの方が自分の足にしっくりくるのだとか。

さすがに、ちょっと笑ってしまいました…。『申し訳ございません。このスリッパは他の患者様もお使いになりますし、お譲りするのはちょっと難しいかと。』そういうと、あっさり引き下がりましたが、不思議なことを言う人がいるものです。

さらに驚愕!だったのが、治療中に胸元にかけていたエプロン(裏側に防水加工がしてある紙で、一人一人使い捨て)を、もったいないから持って帰りたいという患者さんもいました。どちらも昨年の暮れの話し。まぁ、捨ててしまうものですから『もったいない』という気持ちもわからないでもないですが、やっぱり衛生面を考えると、お持ち帰りはNGですな。ていうか、唾液や血液飛びまくりの紙を何に使うんだろうか…。

ところで、
先日雑貨屋さんで、繰り返し洗って使える料理持ち帰り容器「DOGGY BAG」が売られていました。外食した時に残したものをお持ち帰りするための容器ですけど、アメリカやヨーロッパでは割と普通なことだそうですね。「この料理を持ち帰るのは、我が家の飼い犬に食べさせる為なんだよ」っていうアメリカ人のジョークなのか見栄なのか知りませんが、そういうところから『DOGGY BAG』と名付けられたとか。まぁ、日本でも『MOTTAINAI』運動が注目されてますから、こういうものが売っているのも頷けますが…、果たして日本のレストランでお持ち帰りOKなところがどれだけあるのかなぁ?やっぱり食中毒とかの問題があるから持ち帰らせたくないだろうなぁ。


不況だったりして、モノを大事にせざるを得ない状況に置かれている人、モノに溢れた暮らしの中で『MOTTAINAI』という意識をかき立てようとしている人、もったいない!と言ってモノを集めすぎちゃってゴミ屋敷を作ってしまう人、なんだかバランス悪いなぁ。


何を書きたかったんだっけ?
あぁ、そうそう、歯医者のスリッパはお持ち帰り不可ですよってこと。