イカガナモノカ。ヤブサカデハナイ。

政治家の方々の言葉遣いで、なんとなく気になっているものがいくつかあります。そんなこと今更…と、思われる方も多いのでしょうが、気になって仕方がないんです…(笑)なので、ここで書いてスッキリしちゃうことにします。

まず、一番気になっているのが『……というのは如何なものか?』という言い回しです。否定する際に、やんわりとした印象にして煙に巻く感じを受けます。個人的にはこの言い回し嫌いなんですよね。ニヤリとしながら言ったり、時には睨みをきかせながら言ったりするわけですが、特に麻生さんがおっしゃる『如何なものか?』は、もう正直聞きたくないとすら思ってしまいます。冷静さを装いながら、相手の意見を否定するには丁度いい言い回しなのでしょうか?麻生さんの声のトーンなら、『賛同できません。』とか『ありえません。』とか、バッサリ否定する言い回しの方がいいような気がするのだけど。

気になる言葉をメモに書き留めて、その漢字はどう書くのか?とか調べたものもあるくらい気になっちゃう。(笑)政治家だけに限らない言葉ですけどね、普通少なくとも私たちの日常では使わない言葉たち。例えばですね「遺憾に思う」とか『粛々と…』とか『善処します』『吝(やぶさ)かではない』『忸怩(じくじ)たるものがある』『鑑(かんが)みて』『失念いたしました』『慚愧(ざんき)に堪えません』とかね。気になりだすと、「あ、また言ってる!」と思ってしまうのですけども、どれも聞いている私たちを煙に巻くようなものばかりで、心に響かないなぁ…なんて思ってしまうわけです。

昨年秋頃の天声人語に、麻生総理の口癖のことが書かれていました。「きちんと」「基本的に」「等々」「…と記憶しますが」「なんとなく」「なんてえの」そんな言葉を多用するのだそうです。そこには、こうありました。

言い回しに心根が透けるのは人間的で、悪くない。時に能面のごとき福田、安倍両氏より、耳を傾ける気は起こる。小泉氏の、ぶつ切り激情型とも違う味わいだ。

そうかなぁ?個人的には福田さんの話し方が好きでしたけど。(単なる好みの問題)
たかが言葉遣いなのだけどねぇ。時代が流れても、政治家はいつまでも同じ言い回しを使い続けるのでしょうね。今後も政治家ウォッチング続けます。