過去は変えられると思いますか?
『新春はてなダイアリー書き初めキャンペーン』のお題の中から…
2009年あなたが出会いたい人。それは、過去の自分です。
『過去と他人は変えられないけれど、未来と自分は変えられる。』という言葉、ここ最近よく耳にします。職場でも、自己啓発系のセミナーなどでよく聞きます。過去に何か負の材料があるとき、ポジティブに物事を考える助けとなる、とても明るい言葉だと思います。最初はなるほどな…と思ったのですが、『自分』を見つめながらこの言葉を考えてみると、本当にそうなんだろうか?と思えてきました。
つい先日、自分の中で過去の嫌な出来事を思い出してちょっとした心の波がありまして、ある人に『過去は変えられないんだもんね。』という言葉をメールの文面に書いてみたものの、送信してから、ふと思ったのです。
本当に過去って変えられないのかなぁ?と。
もちろん、過去に起きた事実をドラえもんみたいにタイムマシーンに乗って変えに行くなんていうことを言っているわけではありません。(そうできたらどんなにいいか…と思ったことは何度もあるけれど)
過去の辛い出来事などを無理に忘れようとすると、なんとなく体に不調をきたしたりもしました。
だから、受け身ですけど時間が解決してくれるもの!と割り切って、時が記憶を風化させてくれるのをじっと待ち、随分と楽になりました。時とともに、過去の出来事とその時の感情を切り離すことができるようになったように思います。
先日、思い出すきっかけがあった時も、出来事のフラッシュバックはほとんど起こりませんでした。悲しい記憶がちょっと思い出されただけ。自分の中で、その出来事を処理できたのかもしれません。もうトラウマではないですね。
過去の事実は変えられないけれど、自分の心の中の過去の記憶は箱の入れ替えができるのです。いくつかの箱に分けて入れることで、大きなトラウマは消えるのかなぁ…なんて思いました。
過去を振り返るのはよくないという人もいるかもしれないけれど、私はそうは思いません。過去の出来事を自分なりに整理できたら、なんだか『勝った』気がするから…。
明るい未来なんてないと思っていた、高校生の自分に会って言いたいです。今辛いのは歯をくいしばる必要があるけれど、心はあなたが考えるほど弱くなかった。ちゃんと自分を守る方法を得て、家族を持つことだってできたんだから。
それを伝えることができたら、今の自分の心に自信が持てそうな気がするのだけど…。
考えるきっかけを作ってくれたS氏に感謝です。