ゆきのひのホネホネさん

私の実家は小さな家でしたが、家に似つかわしくない立派な本棚がありました。そこには、父親が集めた本がずらりと並んでいました。小学生の低学年の頃、その本棚の下のほうに私のための段というのが決められて、そこに父が少しずつ本を増やしてくれました。父が他界してからも、私をかわいがってくれた叔父がダンボールにいっぱいの本をくれたりして、手の届くところにいつも本がありました。その環境が、今の私の本好きに繋がっているのだと思います。

娘も、私が買った本、友人からもらった本…部屋の本棚はいっぱいです。

今日は音読の宿題が『家にある本をおうちの人に読み聞かせしてあげよう』というもので、娘が本棚の中から選んできた本がこれ。

ゆきのひのホネホネさん (こどものとも傑作集)

ゆきのひのホネホネさん (こどものとも傑作集)

娘が4才くらいの時に買った本です。当時は娘が寝る前に私が読み聞かせしたものでした。それを今日は8歳の娘がすらすらとちょっと感情もこめて(?)読んでくれました。ホネホネさんのスキーが雪の上をすべる音『ザクザクシュー』のところは、私の読み方と同じように読むのですよ。ここ何年も読んでいなかったのに、不思議ですね。

この物語、郵便屋さんのホネホネさんが雪の日にスキーをはいて「ザクザクシュー」と町中を配達にまわる描写がリズミカル。ホネホネさんのキャラクターもなんともシュールで、その他の登場人物(動物)も面白いです。多分3〜4歳だったら、親がちょっと大袈裟に読み聞かせると大喜びだと思います。他にもホネホネさんシリーズのお話がいくつか出ているはずです。おすすめです。


本を読んでもらう側になれるなんて、ちょっと幸せなことですよね。