座右の銘ありますか?

先日のセミナーで、実のところ一番良かった出来事というのが、ある詩との出会いでした。私たちの業界で有名なある先生が朗読されたのですが、その朗読が本当に素晴らしかったのですよ。

青春

青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心,こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く「驚異えの愛慕心」空にひらめく星晨、その輝きにも似たる事物や思想の対する欽迎、事に處する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。


人は信念と共に若く
人は自信と共に若く
希望ある限り若く
疑惑と共に老ゆる
恐怖と共に老ゆる
失望と共に老い朽ちる


大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、偉力と霊感を受ける限り人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。

サミエル・ウルマン

ある時、松下幸之助氏がインタビューでこの詩を紹介し、雑誌に掲載されたことがあるそうです。

あなたはこの詩の中に何を見ましたか?


この詩を朗読してくださった先生のその年齢とは思えぬ若々しさの源にはこういう考え方があるのだろうと納得しました。私はその先生にものすごく魅力を感じたので、その先生が紹介して朗読(暗唱)した詩だというだけでも、なんだか入り込みます。単純です。生き方…なんていうとたいそうに聞こえてしまって、なんだか気恥ずかしいものだけど、こういう座右の銘があると、人生の下降線のときに助けられそうな気がします。

手帳に書いてみました。
自分の字してみたらまた違う感じ。
難しい言葉に見えるけれど、自分の字にしたら自分の言葉みたいに感じるから不思議です。

…今までそういうものはありませんでしたが、今日から座右の銘ができましたよ。