上手く話せないワケ

仕事中の自分は、患者さんに対してスムーズに話しができて、自分で言うのもなんですが、相手の良いところを素直に褒めたり、困っているな…と、思えばすぐに助けようと手をさし出すことができていると思うのです。長い間同じ仕事に携わっているうちに、うまく会話の流れをつくることができるようになった…と、いうところでしょうか。

けれど、これがプライベートとなると本当にダメなんですよね。しかも、好意を抱いた人に対してだと尚更ひどいものです。素敵だけど素敵って素直に言えないのです。少し前の話なのですが、プライベートで食事をする機会があって、その時に隣に座った男の人の指がすごくきれいで…。多分、相手が患者さんだったら、即『きれいな指をされていますね。』って、微笑めたのだと思うのだけど、その時はただただジッと指を見つめてしまいました。(笑)間違いなく変な人だったと思います。そして、やっと出た言葉が『指に毛が生えてないですね。』だったものだから、その時一緒にいた女友達が即座に『あ…、彼女は指フェチだから…。あはは。』と、取り繕ってくれて、その場の空気はゆるいままに保たれました。ありがたいです。

上手く話せないワケ。それは、多分相手が素敵過ぎるからに違いありません。世の中の人がみーんな私よりも素敵じゃない人だったら、かなり饒舌になれるはずなんです、多分ね。