50%の幸せ

タンポポの葉のかげに隠れていた50パーセントの幸せを拾いました。
掌にのせると、ほんのり温かくてやわらかい。
やさしく包まないと指の隙間からこぼれ落ちてしまいそう。
顔を近づけてみると
甘くて懐かしい香りがしました。
甘くて懐かしい。
懐かしくて悲しい。
50パーセントの幸せから50パーセントの悲しみが透けて見えていますよ。


沈丁花の香りだね。

        • -


ちょっと疲れていたのでしょうか。仕事帰りの電車の中でうとうとしていた時に、何かを拾う夢を見ました。何を拾ったのかは、思い出せませんでした。電車を降りて、歩き慣れた道で沈丁花の香りを感じました。今朝は気付かなかったのに。

ゆっくり歩いて帰ります。以前何かの本で読んだ、松下幸之助さんの言葉にあった…(ような気がする)50パーセントの幸せのことを考えながら。