不安をむしゃむしゃ

心の中から、『不安』やそれにまつわる面倒事を全部除去できたらどんなに暮らしやすくなるだろう…。

夢の中ですら不安な気持ちと向き合わなければならない日常。朝の目覚めだって、ドロドロの不安の中から這い上がって、シャワーと朝の光でドロドロを洗い流せば仕事に行けるけれど、仕事に行ったら今度はたたみかけるように小さな不安がヘドロのように溜まっていって、喉元から溢れて出てきてしまいそうになるところで苦しさのあまり休憩。不安がなくなることはなくて、仕事が終わって家に帰る道すがらにも背後から足音もなく付いてくる。


まぁ、実際には私自身こんなに酷い精神状態ではないですけど、みんなこういう不安から自分を守る方法を心得ていて、人間は心を穏やかに保とうとする防御能をしっかり持っているんだよね。それがうまく働かなくなると、病気と診断されるのでしょう。

不安な気持ちというのは、誰しも持っているでしょ?だけど、それを隠そうとするじゃないですか。隠すことに慣れてしまうと、自分は周りから見れば『強い心を持った人間』で、不安とは無縁なスーパーマンになってしまう。そうすると、余計に不安な気持ちを隠し続けて、身近な人の不安までむしゃむしゃと食べて、最終的には参ってしまう……。

そんなのサイアクだと思いませんか?

不安が世の中からなくなることはなさそうなので、やっぱり不安なことは不安だとお互い伝え合って暮らしていくほうがいいと思うよ。

あなたに守られてばかりの私ではないのです。たまには私もあなたの不安をむしゃむしゃ食べたいのだけど……?

私の隣にいる人へのメッセージです。