『頑張ってるね。』と言うようにしよう。

先日実家に帰った時に、ふと思い立って母親に聞いてみました。
『ねぇ、家で私に勉強教えてくれたことあった?』

『ないよ。』あまりにもあっさりと即答したので、プッとふいてしまいました。『全然?』『うん、全然。』やっぱりね。

というのも、最近時々娘の勉強をみるようになって、ふと自分が子供の頃はどうだったかしら?と、思い返してみたのですが、教えてもらった記憶というのが、全くなかったんですね。…まさかそんなことはないだろう、少しは教えてもらったはずだと思って、聞いてみたら、こんな返答でございました。(笑)


思うに、私が低学年の頃は父も母も自営業が忙しく、そんな時間がなかったのだろうし、小学4年の時に父親が亡くなってからは、母はもっともっと子供をみる時間などなくなっていたのでしょう。けれどなぜか兄も私も小中時代は勉強ができる子だったのです。

父が亡くなってからは、小学校の先生や近所の大人達から『お父さんがいないのに、頑張る子』と思われ、それに答えるべく頑張っていたのだろうと思います。だんだん成長するにつれて、そんな自分に嫌気がさして、軌道がずれていったというところもあるのだけど。

子供って、大人が『あなたはこんな子なのよ。』と、言ったら、それに自分を合わせようとしてしまうのかもしれませんね。ダメな子と言えばダメになるし、笑顔が素敵な子と言えばよく笑う子になったりするのでしょうか…。


娘に対して…。
『あなたは頑張れる子』というプレッシャーは、自分の経験上あまり与えたくはないとは思うのだけど、頑張りを認めることは大事にしていきたいなぁと思います。例えば、努力させようとする時『頑張れ、頑張れ。』と言っても頑張らなかったりするのだけど『頑張ってるね。』と、言ったら俄然やる気を出すことがあったりするので、さじ加減が微妙なんですかねぇ…。