がんばりやさんですねー
職場で、先輩のちょっとした言い回しが気になったりすることがあります。
それは、お年寄りの患者さんや障がい者(大人)への言葉かけ。(私の職場は、高齢者や有病者、障がいのある方が多く来院します。)治療に協力してくれて、頑張って口を開けてくれたりした場合に、ある先輩は必ずこう言います。
『○○さん、がんばりやさんですねー。』
どうも、これを聞くたびに患者さんを見下しているような気がして気になってしまうのですよ。同僚も、もちろん人を選んで言っていると思うのです。場合によっては、認知症の患者さんなどは、この言葉を『褒められた。』と、うれしく受け止めるかもしれません。
けれど、中には馬鹿にされたと感じる人もいるのではないかなぁ…と、思うのです。
『協力してくださって、ありがとうございます。』で、いいのではないかなぁ…。ご高齢で、耳が遠くて腰が大きく曲がっているけれど、頭の中はシャンとしている方もいらっしゃる。障がいのある方で言葉は聞き取りにくいけれど、心の中は伝わらないもどかしさでいっぱい…ということもあるでしょう。
初診の日には、その方の状態を適切に把握することは至難の業です。まだ相手のことがよくわからない段階では、できる限り丁寧な言葉で接するべきだと思うのです。
機会を見つけて、先輩に伝えてみようと思います。