小さな花。狭いベランダ。

ここ数年、10月に入ると、ベランダにビオラの苗やガーデンシクラメン、そしてチューリップとムスカリの球根を植えています。

我が家のベランダは、夏場日当たりが悪く、観葉植物のみで過ごすので、秋から冬にかけて華やかになります。

今年は、花の色をピンク系やパープル系で統一してみました。ビオラ、最近の品種は本当に小さくても存在感のある美しいものが増えましたよね。パンジーよりもビオラが好きです。小さい花がたくさん寄り添って咲く姿が本当にかわいい。

ところで。

私は、東京の下町生まれなのですが、劣悪な環境で育ったものだなぁ…と、今更ながらに思います。空気は悪いし水は不味い。隣の家との隙間が人が一人やっと通れるくらいしかないし、2階までは全く陽の光が入らない。私の部屋があった3階はかろうじて明るいのだけど、強烈な西日で夏の暑さが酷いものでした。

父親が生きていた頃は、屋上いっぱいに盆栽が並べられていたのだけど、それも今ではすっかり全部なくなって、先日帰った時には屋上へ行くための外階段が朽ちてしまっていました。

こんな実家に比べたら、今のマンションは一応ベランダがあって、花を育てることもできるわけで…。結婚した当初はそれがすごくうれしかったはずなのに、10年以上経過した今ではそんな気持ちもすっかり忘れ、もう少し広いベランダを…いや、できれば庭を…、なんて思うのですよね。


今年はたくさんのビオラで狭いベランダを彩る予定ですよ。