絵本の好み
もう読まなくなった絵本を友人の子供にあげようと思って、娘の部屋の本棚の整理をしています。娘は1冊1冊読み返すものだから、全く作業が進みません。
『ママ、これ好きでしょ?読んであげるー。』と、言って娘の手にあるのは『イガイガ』です。娘がまだ小さい頃に定期購読していた『こどものとも』のもの。懐かしいなぁ。こどものともには隠れた名作がたくさんありますよね。
川をはさんで住んでいる小さな赤いイガイガと青いイガイガ。川に流れてくるどんぐりを取り合っては、いがみあっています。そんなある雨の朝、川に大きくて丸い、いがいがしたものが流れ着きました。そこに、大雨のため鉄砲水が流れ込み、イガイガたちの村は飲み込まれてしまいます。大きなイガイガと小さなイガイガはそのまま一緒に流されて、1本の木の根元に流れ着きました……。
そして青と赤のイガイガ(架空の生物)が最終的には一緒に暮らすという話なのですが、イガイガは小さくて栗の木に住居をかまえ、栗を熱してほくほくの中身を食べたりするところも好きだし、イガイガのピクミン的かわいさがもうたまりません。
こどものともの絵本の中で、娘が好きだったのは、『おおぐいひょうたん』という話。西アフリカの昔話だそうで、化け物ひょうたんが『肉が食いたい、肉がぁー!』と言いながら村中の家畜を食い尽くしてしまい、主人公の女の子の足に食いつく描写など、ちょっと怖いし、絵も全然かわいくなくてリアルなのに『肉が食いたい、肉がぁー!』の台詞に大うけだったなぁ…。あっけなく最後はハッピーエンドなところも気に入っていたみたいです。
おおぐいひょうたん―西アフリカの昔話 (こどものとも世界昔ばなしの旅2)
- 作者: 吉沢葉子,斎藤隆夫
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2005/09/10
- メディア: 大型本
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親が好きなものが好きってわけでもないんですね。…あ、でもそういえば私も小学生高学年の頃に夢枕獏さんのキマイラシリーズ(絵本ではないけれど)にはまった時期があって、兄がそんな妹を心配してたっけ。潜在的にこの手の怪物ものに引かれる要素が引き継がれたのか??…いやはや、女子としてはあまり得にはなりませぬ。
娘よ、かわいい系も適度に好むのがよろしいかと思いますよ。