小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」

ざざっと斜め読みしてしまった小川洋子さんの「猫を抱いて象と泳ぐ」という作品。猛スピードで読んでしまったのがなんだかもったいない気がして、もう一度じっくり読んでみることにしました。

ここの更新もすっかり毎晩の日課になっていましたが、それよりも本がやっぱり面白い。ついつい時間を忘れて読んでしまいました。

子どもが眠り、水槽のチョロチョロと流れる水の音しかしない静かなリビングで本のページをめくり、本の匂いをかぎ、本の重さを感じる行為そのものが癒しなのかもしれません。

やがてその心地よい重さは光を遮り、眠りへと導いてくれるのです。この物語の感想はまた今度。

小川洋子さんの作品は、暗さもまた魅力かと思うのですが、この作品は比較的万人向けというか、読みやすいのではないかな。寝室に置いていたこの本、先日、小学3年の娘が読んでいましたので…子どもでも読める??『ママ、この本面白いの?どうして象が屋上にいるの?昔はデパートの屋上に動物いたの?』…娘に私の読んでいる本を横取りされることはよくあるのだけど、細かな部分を質問してくるのが猛烈に面倒くさいのですよ。しかも物語の冒頭2ページくらいしか読んでないのに質問攻めですから。(笑)

全てに理由があるわけではないのだよ、君。

猫を抱いて象と泳ぐ

猫を抱いて象と泳ぐ